映画「津軽百年食堂」観てきました!
森沢明夫さん原作の映画「津軽百年食堂」を観てきました。
原作をすごく好きだったので、
映画版に裏切られたらどうしようって、
実は少しだけ心配していたのですが、
そんなことは全くの杞憂でした。
わたくし7回も泣いてしまいました。
映画を観てこんなに泣いたのは、「おくりびと」以来です。
舞台となっているのは青森で、
地元の600人の人がエキストラなどで取材協力してくれた作品とのこと。
そうしたこともあってか、
映画の端々に、郷土とそこに住む人のあたたかさがにじみでていました。
日本人が大切にしている何かが、
たくさん表現されているように思いました。
今回の大震災で、青森も被災しました。
ロケ地になった場所には
津波で流されてしまったところもあるそうです。
昔の人から受け継いできた場所と文化を、必ず復興させたい。
その素晴らしさを、映画を通じてたくさんの人に知ってもらいたい。
「地元の人たちに恩返しをしたい」という思いが、
森沢さん、監督さん、俳優さんたちの舞台あいさつから伝わってきました。
映画館でひとしきりうるうるした後、
一緒に映画を観にいったもりちゃんを囲む会の仲間が全員思ったことは、
「そばを食べたい・・・」
そう、この映画は「津軽そば」を作る食堂を営む初代~四代目に渡る物語なんです。
なので、何度も何度もおいしそうなおそばが出てくるんです。
そりゃあ、おそばが食べたくなるわけです。
そんなわけで、
みんなで食べました!
津軽そばは残念ながらなかなかないので、
東京で食べられる信州そば!at新宿御苑前
(ついでに、お酒もたらふく飲みました・・・)
気分よく千鳥足になりながら、
新宿御苑でお花見。
もうすぐソメイヨシノも満開です。
お花見で気分がとってもよくなり、
このあと、カラオケ、居酒屋と、はしごして、
とっても楽しい一日になりました。
お酒を飲みながら、森沢さんのお話もたくさん聞くことができました。
その中で、とっても印象的だったのは、
映画のストーリーが原作からずいぶん変わっているけど、
森沢さんは、一っ言も脚本に口を出していないということ。
送られてきた脚本も見てない。
(見たら何か言いたくなってしまうから。笑)
映画を作る皆さんに作品をあずけたということでした。
作家さんによっては、セリフを一字一句変えてはいけないという人もいるそうです。
自分の作品を、映画を作る人にまったくゆだねることって、
実はものすごく難しいことなんじゃないかと思います。
相手を信頼していなければ、できないことです。
(仕事を人に任せるのもおんなじですね)
そういえば、
森沢さんが、以前に言っていたことを思い出しました。
例えば、小説の中のある表現を、
読者が自分の意図と違う解釈をしたとしても、かまわない。
その解釈は読者に任せると。
いつも大らか。
そういう人の作品だからこそ、
いろいろな形で、たくさんの人の心に響くんだなあって思いました。
映画を観たら、また原作を読みたくなりました。
●映画「津軽百年食堂」
●原作の小説「津軽百年食堂」
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