よみせ通りのお花屋さんに、
ニコニコ笑って腕を組んできてくれる、大好きなおじちゃんがいる。
静男さんという。
たぶん、地元の人は、みんな静男さんが好きだと思う。
子どものような、はにかんだ笑顔が、とても素敵で印象的。
静男さんとは少し対照的に、一見コワそうな奥様も素敵。
いつも、静男さんのおしりを叩いている感じがする。
静男さんは、そんなかーちゃんに「ピシ」と言われるのをニコニコして受け取っている。
でも、10回に1回くらい、静男さんが「ピシ」と言うこともある。
以前、小さな「なぎの木」を予約購入させてもらった時のこと。
受け取るのが一番最後になってしまった。
かーちゃんが、3つくらい残った鉢植えの中から、何気なくひとつとって、「はい」と渡してくれた。
静男さんは、それを見て、「だめだよ。それ、弱ってるよ。それはうちのでいいよ。」と、かーちゃんを制し、3つの鉢植えをよく、よく、見て、
「はい!」と、一番元気そうなのを、いつものニコニコ顔で、私にくれた。
そういうときは、かーちゃんは、何も言わず、少し誇らしげに静男さんを見る。
そんな、素敵なおしどり夫婦だ。
お花を買うときや、パンを買うときは、
いつもの3倍くらい優柔不断になる私。
よく、かーちゃんをイラッとさせてしまう。
かーちゃん「きまった?」
私「まだ」
5分後
私「決まった!」
かーちゃん「はっはっは。やっとだね!」
よく、人にプレゼントする花束とか、開店祝いのお花とかも、
作っていただく。
卸価格くらいの破格で、ものすごーく大きいのを作ってくれる。
お店の名前は、「フラワーショップ小竹」という。
今日は、カウンセリングルームに飾る花を見繕いに行った。
昨日、今日の好天気のせいか、開いてしまっているお花が多い。
「今日は、もうだめだよ~。みんな開いちゃったよ。明日の夕方、新しい花が入るから、また明日おいで」
と、静男さん。
こういうことを商売気なく教えてくれる。
「あ、奥にも他の花があるよ。おいで」
と、奥の冷蔵ガラスケースを見せてくれる。
「あ、シャクヤクほしかったの。でも開いてるねえ。3日くらいはもつかな?」と、わたし。
「3日はもつな。いいよ、みんなもっていきな」と、20本くらいあるシャクヤクを、むんずとつかんで、差し出す静男さん。
「えー!こんなに!いいよ~!」と、手を横に振ると、
「じゃあ、半分もっていきな」と、にっこり笑って半分くれた。
「あ、バラももうおしまいだな。もっていきな。」と、両手に抱えきれないくらいのバラも渡してくれた。
両手いっぱいのバラとシャクヤクを抱え、興奮するわたし。
「ひゃー!私、なんかすごーく愛されてる人みたい!」
「そうだよー!愛されてるよー!」と静男さん。
ほんとうにいただいてしまった。
両手いっぱいのお花を抱えて、谷中の町をほくほく歩いて帰る。
これでも、ご近所さんとお客さんにお分けした後の量!
カウンセリングルームは、甘い蜜の香りに包まれて、
すごく、すごーく、幸せ気分♪
花びらがしっとりやわらかくて、
ぶわーっと大きく花開く、シャクヤク。大好き。
濃くて力強い香り。
お花の女王さま。バラって、どうしてこんなにいい香りなんだろ。
17日くらいまでにお越しの方には、この幸せ感をおすそ分けできると思います!
たのしみにきてくださーい。
最近のコメント