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2009年5月28日 (木)

ネパール料理・ミルミレ

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大学時代からの親友Kが、谷中に遊びに来るという。

彼女もまた、谷中の魅力にノックアウトされている人間の一人だ。

ちょうど、谷中のおいしい店を発掘したいともくろんでいた矢先だったので、

谷中を特集した雑誌をパラパラとめくり、

Kが好きそうな店をピックアップする。

電車で谷中に向かう彼女に、メールをしてみる。

「イタリアンとネパール料理、どっち気分?」

「ネパール料理でお願いします。それにしても、寒いね~」とK。

「早くおいでよ。谷中はあったかいよ~」

そんなわけで、先週、ずっと行きたかったネパール料理の店・ミルミレにいってきた。

日本語の話せるネパールの女主人が迎えてくれる。

4人がけのテーブルが、奥と手前に2つ、

真ん中に長いカウンター、その向かいに、2人がけのテーブルが3つ。

こじんまりとしていて、山小屋のような、あったかい雰囲気。

なんだか、ここだけ日本じゃないみたい。

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ネパールICEビール。

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モモ。

やばい。

うっかり、おいしい。

ネパールより、ぜんぜんおいしい。

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あ、手をつけたあとの写真ですみません。

ネパール焼きそば。

チョウミンという。

焼きそばなんだけど、ケチャップで味付けしている。

ナポリタンを、焼きそばで作るとこうなるのだと思う。

ネパールで、カレーに飽きるとよく食べた。

でも、ぜんぜんネパールで食べた時よりおいしい。

なぜ!

女主人に聞いてみた。

「ケチャップじゃないの。トマトソース、手作りなの」

どうりで、しっとりとして味わい深いはずだ。

「ネパールで旅行者に出すチョウミンは、すぐに作るから、ケチャップとか、味の素とか使うの。でも、家庭料理は、みんなこういう手作りなのよ」

なるほど~

あ、これって、出荷する野菜には農薬を使うけど、家用のものは無農薬で野菜を作るのと似ている。

そうそう、「女主人」なんて失礼な呼び方になってしまったのは、

名前を教えていただいたのに、うっかり忘れてしまったためで、ごめんなさい。

名前を覚えるのがとても苦手なもんで。

またすぐ行って、教えてもらおう。

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特製チキンカレーと、サフランライスと、ゴマたっぷりのナン。

すごく、すごくおいしい。

チキンがほろりとやわらかくて、やさしい。

野菜と辛くないスパイスをたっぷりいれて、

コトコトコトコト何日も煮込んだ深い味がする。

こうゆう料理、大好き。

Kも、好きらしい。

さっきから顔が恍惚状態だ。

おいしいものを食べながら、

Kは、残業で会議して遅くなったことを、何度も「あー、やってらんない」とぼやいていた。

帰ろうと思ったら、「これから会議です」と会議室に呼ばれ、経費削減をテーマに話し合いが始まったらしい。

その時、思わずもれた、Kの一言…

「また金の話かよ」

となりにいた部長が、苦笑いしたらしい。

「あれは、私が言ったんじゃないよ、なんか、見えないモノに言わされたんだよ」と、霊能者のようなことを言う。

でもまあ、部長が笑ってくれるくらいなんだから、いい職場じゃないか。

女主人と、いろいろ話をする。

日本に来て驚いたことのひとつは、テレビで料理番組をいっぱいやっていることで、

言葉がわからない頃から、テレビで料理を覚えて、料理を覚えたのだとか。

今は、いろんな国の料理が作れるらしい。

トータルに日本の料理をマスターしてるわけですね。

おいしいはずだ。納得。

女主人に見送ってもらって、店を出る。

「ミルミレ」というのは、「夜明け」という意味なんだって。

なんだか素敵。

部屋に戻ると、11時を回っていた。

いけないいけない!あと1時間だよ。

風呂の用意をして、銭湯に行く。

世界湯がしまっていたので、初音湯にいく。

初・初音湯。

真ん中にお風呂があって、お風呂を囲むように、洗い場がある。

体を洗って、お風呂に浸かる。

熱い。

水温計を見ると、「43」を指している。

「こりゃ修行だね。」Kが言う。

「お湯が熱いですね」お風呂に入っているとなりのおばさんに言うと、

「水で薄めていいんですよ」と返ってくる。

修行に耐えられなくなり、水をガーっと足していると、

しばらくして、体を洗っている後ろのおばさんが迷惑そうな顔をして言う。

「水入れないでくれる?薬が薄まっちゃうのよ」

「あ、すみません。」急いで蛇口をひねる。「何の薬なんですか?」

「あそこに書いてあるでしょ、硫黄の湯なのよ」

は~!どうりで、肌がつるつるするわけだ~。

つるんつるんになって、Kと部屋に戻る。

ポカリスエット500mlを、二人で分けて飲み干す。

お風呂後・運動後・高熱時のポカリは、なぜこんなにうまいのか。

なぜ、普段は、こんなにグビグビ飲めない飲み物なのか。

とりとめのない話をする。

「告白することと、口説くことは、同じか、違うのか」

「学生の頃に戻りたいか。いや、戻りたくない。今が一番いい」

「体育会系の無茶苦茶な理屈を、会社の人材育成に持ち込むのは、どうなのか。

そういえば、私が最初に就職した会社でいじめられたときは、半分死んだような顔をしていた」

などなど。

ほんとにとりとめがない。

「そういえば、この前みてもらったことで、10年抱えてたものが、スッキリ飛んでいったよ。ありがとね」と、K。

「そう。よかった。」

涼しい顔をして言ったけど、ほんとは、すごくうれしかった。

スッキリが長持ちします。

新しい宣伝文句にしようかと思う。

あ、でも、みんなそうとは限らないか。

彼女がそうでよかった。

肩もみっこをして3時に眠り、6時半に起きる。

たまには、朝ごはんでも出してやるか、と、前日、パンとサラダを買っておいた。

「パン買っといたけど、食べる?」

きちんと自分の中に確認をしてから、彼女が言う。「いや、お茶でいい」

「そう」

ローズヒップブレンドを入れる。

朝の谷中の風は、とても気持ちがいい。

7時半に、彼女は仕事に出かけ、私はぬくもりの残ったふとんに、もぐりこむ。

まだ、初音湯の硫黄のにおいが、あまく残っていた。

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コメント

学生時代の友達との、気を使わないでいられる普通の瞬間。とてもすてきですね!わたしも友達に会いたくなりました。

投稿: akiko | 2009年5月29日 (金) 16時22分

akikoさま☆

ほんと、気心の知れた友達と、ほげーっと過ごす時間って、いいですよね。
びよーんとゆるむ感じで。
普通の時間を大事にしたいですね~happy01

投稿: エリカ | 2009年5月30日 (土) 18時38分

エリカちゃん♪

最近、休日にテレビをつけると
谷根千を歩く!的な番組を
やってることが多いのhappy02

呼ばれてるのかしら~(笑)

投稿: ちなっきー☆ | 2009年6月 4日 (木) 07時08分

ちなっちゃん

それはもう、休日に谷根千を歩こう!
っていうお誘いだよ~smile
呼ばれてまーすhappy01
私にheart01

投稿: エリカ | 2009年6月 9日 (火) 11時42分

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